こんにちは~
本日はSDGsと投資の関係についてお話していきたいと思います。
当時の国連のアナン事務総長が銀行などの機関投資家に対してPRI(責任投資原則)を発表しました。これは利益を優先するあまり環境破壊、人権侵害など犯す企業が多くいたことで宣言されました。これは機関投資家に対しE(環境のenvironment)S
(社会のsocial)G(企業統治のgovernance)の頭文字をとったESG投資を求めたのです。
PRIの6の原則
・投資分析と決定にESGを組み込める
・活動的な所有者になり方針、習慣をESGに組み入れる
・企業に対しESG課題の適切な開示を求める
・資産運用においてESGが受け入れられ実行されるよう働きかける
・効果を高めるために協働します
・実行に関する活動状況など報告します
PRIをきっかけに投資という側面から企業にESGに配慮する経済活動をするように圧力をかけることになりました。そしてESGに配慮しない企業は投資対象から外れるだけでなく、世界から支持されなくなるのです。日本ではGPIFが日本で初めてPRIの原則に署名したことで広がりを見せました。
Contents
注目を集めるESG投資
世界ではESG投資に注目が集まり2014年には18兆ドルほどでしたが、2018年は30兆ドルにまで膨らんでいます。これは機関投資家がESGに配慮のある企業を選好する傾向にあります。
GPIFに学ぶ投資先
GPIFはESG投資に対し積極的に投資しています。どんな商品に投資しているかご紹介します。
・FTSE Blossom Japan Index 9千億円程度
・MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数 1兆3千億円程度
・MSCI日本株女性活躍指数(愛称「WIN」) 8千億円程度
・S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数 1兆円程度
・S&Pグローバルカーボン・大中型株エフィシェント 1兆7千億円程度
合計10兆円程度も投資しています。私たちがテスラだ!GAFAだ!とは違った側面なのでおもしろいですね!どんなファンドか気になった方は証券会社のHPでチェックしてみて下さい。
ESG投資の成績は?
社会や環境に配慮するためコストがかかりリターンが小さくなると懸念されていましたが、2017年4月から2020年3月までの3年間についてすべてのESG指数が市場平均を上回ったそうです。ただこれは一部の抜き取りでしかないので注意が必要ですが、例えばクリーンエネルギーなどの分野などは今後も伸び代があると思われるので、ポジティブに捉えていいのではないでしょうか。
グリーンボンド、SDGs債にも注目
地球温暖化や再生可能エネルギーなどの取り組みに特化した環境債(グリーンボンド)などさまざまなSDGsに貢献できる金融商品が生まれています。このような商品に投資をするのもSDGsへの取り組みの一つです。
まとめ
SDGsと投資はあまり関係ないようにも思えますが、環境や社会をよくするにはお金が必要です。ですのでそんな分野にお金を投資し環境や社会が良くなり、そこにリターンが生まれればとても良いお金の流れだと思います。投資に関してはまだデータが少なく一概には『ESG投資は良い投資だ!』なんて言えないですが、これからの世界に必要な資金ですからそこにリターンが生まれないといけないと思います。そういった社会を作っていくには我々ひとりのパワーですからそういった分野にパワーを向けていきましょう!!!
では!!!


